日本人が知らない地政学―週刊東洋経済eビジネス新書No.256
東洋経済新報社
- 週刊東洋経済編集部(著者)
混迷する国際関係で、トランプ大統領、習近平国家主席、プーチン大統領は軍事、経済の両面でどのような戦略を進めるのか。「地政学」の視点から解き明かす。宮家邦彦、佐藤優両氏による地政学・誌上講座も必読。
米トランプ政権は「米国ファースト」を掲げ、世界秩序の維持に関心を向けなくなった。一方、世界経済2位の大国である習近平国家主席の中国は、「一帯一路」構想や南シナ海・太平洋への海洋進出を進める。両超大国の指導者はともに「力の論理」の信奉者で、危うい駆け引きの中で国益を探っている。さらに、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ、シリアから千島列島、北極海に至るまで米国に対抗する戦略を展開している。一見、さまざまなベクトルのように見える各国の動きも、「地政学」の視点から整理することで、混迷する国際関係を解き明かす。宮家邦彦、佐藤優両氏による地政学・誌上講座も必読。
本書は『週刊東洋経済』2018年3月3日号掲載の27ページ分を電子化したものです。
目次
日本人が知らない地政学
〔中国〕タイに浸透する中国の一帯一路
〔中国〕あいまい戦略が奏功、じわりと陣地広げる
〔中国海軍〕南シナ海で既成事実化 外洋艦隊への転換図る
〔米国〕軍事力重視で外交軽視 世界観やビジョンは不明
〔ロシア〕プーチンが見据える軍事的な世界秩序
〔ロシア〕北極新航路 資源より軍事的重要性
〔サウジアラビア〕脱石油と脱米国へ 若き皇太子の大胆な賭け
国際情勢を揺るがすスンニ派、シーア派の対立
〔トルコ〕現実主義の全方位外交
誌上講座(1) 宮家邦彦
力関係の相互作用を見極めるのが地政学
誌上講座(2) 佐藤 優
地政学の本質は地理を見極めること
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