驚愕の空飛ぶ観覧車

今月5日に、世界初の空飛ぶ観覧車が公開された。この観覧車があるのは東京都某所の秘密テーマパークである。

この観覧車、「空飛ぶ」と付いているが果たして空を飛ぶのである。『空を飛ぶとは言ってもどうせ大した事は無いのだろう』と思う読者諸氏もいるだろうが、飛ぶのである。飛ぶったら飛ぶのである。以下に私が体験した驚愕のレポートを掲載したい。

乗車は全員同時に

通常、観覧車は常にゆっくりと回っていて、最も低い部分から順番に乗車する。しかしこの空飛ぶ観覧車では、全員が同時に乗車するのだ。どういう事かというと、乗車時には観覧車の車輪部分が横倒しになり、乗客は各ゴンドラからそれぞれ乗り込むのである。

この方式は通常の観覧車ではありえないが、空を飛ぶ観覧車では有効だ。と言うかこの方法しかない。空を飛んでいる最中にパラシュートで入る方法も検討されたとの事だが、安全性の観点からこちらの方式を採用したとの事である。

発車、そして発射

全員がゴンドラの扉を閉め、確実に施錠をした事が確認されたら、周囲にはけたたましいベルの音が鳴り響く。その直後に、観覧車はふわりと地上を離れる。

これは無重力空間?

この「ふわり」は、無重力状態にとても似ている。筆者が十数年前に火星に行った時に感じたそれにとてもよく似ているのだ。とは言っても微妙に違う気もするので、何か他の要素も含んでいるのかもしれないが。

直後、観覧車の高度は一気に上昇し、成層圏まで数分で到達する。そして観覧車はゆっくりと回転しはじめ、数時間をかけて地上へと降りてくる事になる。

ゴンドラ内サービス

ゴンドラの中ではサービスが非常に充実していて、各種ドリンクやフードはもちろん、マッサージや映画のサービスもある。とはいえ、せっかくの景色を無視してまで映画を観る事はオススメできないが。また、ドリンクはあるがアルコール類は用意されていない。これは高高度時における飲酒禁止法によるものである。

安全性は?

気になるのはこのアトラクションの安全性だろう。数年前に某国で起きた、中間層ジェットコースターでの事故を覚えている方もいるだろう。死傷者こそ出なかったもののアトラクションの安全性議論が活発になったのはあれ以降である。

提供している某某社によると、安全性は完璧で事故は起こりえないとの事である。というと若干の語弊があるが、もし万が一事故が起きた場合には最新鋭テレポートシステムが自動もしくは手動で起動し、瞬間的に地上へとテレポートできる仕組みになっているのだという。

このテレポートシステムは昨年作られた最新式で、無事故無停止がウリだ。開発・製造は全て日本で信頼性も高い。

今からでは乗るまでに数年かかる?

既に各メディアで報じられ、予約チケットは数年先まで完売。当日券もかなりの競争が予想されている中、なんとかして今から乗る方法はないだろうか。

予約チケットを待っていては数年かかってしまうので、ここは当日券を狙いたい。が、しかし、そもそもこの観覧車がある秘密テーマパークは場所が秘密なので、その場所を探すところからはじめなければいけない。この場所探しが実に大変なのである。筆者もメディアとして招待されていなければ、探すだけで数年かかっていただろう。

なんとかして場所を突き止める事ができたら、あとは当日券を買うための列に並ぶだけだ。とは言っても数日前から列に並ぶ必要があるので注意したい。