28日3時37分、種子島宇宙センターから「H-IIAロケット23号機(H-IIA・F23)」によって全球降水観測計画主衛星「GPM(Global Precipitation Measurement))主衛星」が打ち上げられました。計画通りに軌道に投入され、同時に打ち上げられた7つの小型副衛星も無事分離されたようです。「GPM主衛星」は、すでに太陽電池パドルの展開を行っており、2カ月後の観測開始に向けて、通信の確保や姿勢制御、ミッション機器の立上げ及びチェックアウトを行います。
H-IIAの打ち上げ成功率は95.7%になり素晴らしい安定性を誇っています。以下、打ち上げの様子を写真とともに紹介しましょう。なお、打ち上げ後の経過時間はJAXA発表の実測値(詳細データ評価前の速報値)です。
小型副衛星については、各大学のホームページをはじめとして以下のような情報がインターネットに掲載されています。
17時8分頃~12分頃のパスでモールス信号の受信を確認し、正常に動作しているそうです。ちなみにこの衛星は「ぎんれい」という愛称が付けられました。
衛星からのビーコン(モールス信号)の受信に成功したそうです。この衛星は親機と子機で構成されており、現在はまだ合体したまま地球を回っているようです。
栃木県のアマチュア無線家の方が衛星電波を受信されたそうです。大学では本日夕方の受信を目指しています。
28日6時10分の段階では受信に成功しておらず受信報告を待っています。
ヨーロッパ在住のアマチュア無線家の方が電波を受信したとのことですが、大学ではまだ確認できていないとのことです。
CelesTrak(軌道情報公開サイト)で、予測TLEから「INVADER」らしきものを確認しています。他にヨーロッパ在住のアマチュア無線家の方が受信されたという情報もあるようです。
大学側では、28日5時18分の時点ではまだ受信はできておらず、17時過ぎと18時30分頃に再度受信を試みるようです。