名人戦がはじまりました


皆さんこんにちわ。週刊将棋の下村です。コンピュータソフトの衝撃的な強さに驚かされた電王戦が終わりました。東京の桜も散りましたが、今度は最高峰の人間同士の戦い、名人戦七番勝負が始まりました。昨年は森内名人が羽生挑戦者を降し圧巻の防衛を果たしましたが、今期はどうなるのでしょうか。
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取材記者としても1将棋ファンとしても、実力拮抗の両者の戦いはドキドキしますね。週刊将棋では熱戦の模様を余すことなくお伝えしていきます。ちなみに森内―羽生戦は第1局終了時点で通算124局。同一カードでは羽生―谷川戦(164局)、 羽生―佐藤康戦(153局)に続く第3位ですが、今シリーズで7位の大山―加藤戦(125局)を追い抜くことが確実です。まだまだ対戦数は伸びそうですね。
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さて、日に日に暖かくなり見るだけではなく、外に出て将棋を指したくなる季節です。今週筆者は春の職団戦に出場してきました。久々の大会出場でしたがあえなく2連敗と最悪の結果。チームの足を思い切り引っ張ってしまいました。
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1局目は横歩を取ったら4五角戦法に誘導されて、初見の研究手に戸惑い知らない形になってしまいました。持ち時間30分のうち半分近くを使ってなんとか形勢を挽回したのですが、時間切迫の焦りから致命的な悪手を指してしまいズルズルと敗戦。チームも2―3で負けてしまいました。改めて横歩取りは怖い戦法ですね。プロが好んで指す3三角戦法は一気に決着はつきませんが、4五角戦法や相横歩取りは疑問手がすぐに勝敗に直結します。力を出せない負け方は悔いが残りましたが、居飛車党のアマ選手にとっては避けては通れない道です。深夜A時こと飯島栄治七段著の「横歩取り超急戦のすべて・マイナビ刊」を早速買いに行きました。(自社で買えましたが、恥ずかしいのでこっそり本屋で買いました)横歩取りのツボを押さえて、次につなげたいと思います。
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敗戦のショックを引きずりながら慰安戦を戦ったのですが、正直モチベーションが上がりませんでした。勢いで指が止まらず強引な無理攻めをしたら、あっさり攻めが切れてしまいました。負けた直後に沸いた後悔の念…。チームも2―3で負けてしまいました。技術もさることながら心技体の心の部分に問題がありました。団体戦なのにこれではいけません。
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さて、気を取り直して来週は名人戦第2局の取材で福島県喜多方市に行って来ます。喜多方ラーメンが楽しみです。来週編集分の4月30日号で詳報します。

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