勝つためにはセンスを磨くべし! 「相振りのセンス」とは?


以前、杉本昌隆七段の最新定跡書、着々と進行中!という記事で紹介した
「杉本流相振りのセンス」がついに、明日発売です!
まずは、現代相振り飛車とは何か、相振りのセンスとは何かが分かる、杉本七段によるまえがきをご覧ください。

=============================================
まえがき
 角筋を止めない振り飛車が大流行している。3手目▲7五歩の三間飛車や初手▲5六歩の中飛車、または角道オープン四間飛車など全てそうだ。必然的に相振り飛車戦も角交換型が増加。結果、今まででは見られなかった出だしの相振り戦も多くなっている。
 居飛車模様の振り飛車、またはその反対など、居飛車と振り飛車の垣根が低くなった現代。相振り戦も例外ではない。特に後手番では、4手目△1四歩作戦など、居飛車も視野に入れた駒組みが流行しており、これが今の相振りの現状だ。横歩取り△8五飛戦法のような駒組みも現れ、現代相振りは新しいステージに突入した感がある。
 かなり整備されてきたとはいえ、まだまだ未知の分野の相振り。定跡から少し脇道にそれただけで、急に手探り状態になってしまった経験をお持ちの方は多いだろう。
 定跡から外れても、乱戦になっても「相振り感覚」があれば、道に迷わない。自分の好きな指し手を自由に選びつつ、形勢を損じることもないはずだ。今回、一番意識したのがこの部分。本書で最新の定跡を覚えつつ、「相振り感覚=センス」を身に付けていただきたい。
 本書が読者の皆さまのお役に立つことを願ってやまない。
=============================================


定跡が比較的整備されてない相振り飛車だからこそ、
手順を覚える以上に、感覚を身に付けることが大事、ということですね。


では実際に「センス」をどう身に付けるのか。少しだけ本の中身をお見せいたします。




特に「センス」が必要とされる部分では、
指し手の意味、方針がわかりやすく解説されています。
局面を見て、即座に方針が思い浮かぶようになれば、センスが身に付いたということでしょう。


次に具体的な戦型ですが、これが非常に多岐に渡って解説されています。
目次は下記の通りです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

序 章 最新相振り飛車の考え方

第1章 現代の相三間
 第1節 現代の三間飛車
 第2節 美濃の強敵・阿部流

第2章 相三間・先手浮き飛車型

第3章 後手△4四角型向かい飛車

第4章 先手中飛車
 第1節 先手中飛車の現状
 第2節 先手中飛車対後手三間

第5章 角道オープン四間対策△2四歩

第6章 その他の相振り最新研究
 第1節 ▲3九銀型金無双対後手美濃
 第2節 先手中飛車・速攻銀交換
 第3節 相三間・序盤▲3八銀の是非
 第4節 △3五歩保留三間

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


担当のK氏いわく、今回の書籍で特に印象に残っているのは、
他の先生以上に熱い、杉本七段の本に懸ける思いだそうです。
例えば、何度も何度もメールのやり取りをしたり、順位戦の次の日に弊社で打ち合わせをしたり……。
理路整然とした文章からわずかに感じる熱っぽい言葉は、
こういったところから来ているのかもしれません。
(ちなみにタイトルを決める際のやり取りもコラムとして収録されています。お楽しみに。)


急激に進化する相振り飛車。
翻弄されるアマチュアの悩み、杉本七段入魂のこの1冊が解決します!
ぜひ店頭でお買い求めください。

カテゴリ: 未分類