羽生善治対談集を先行して読んでみるの巻



先日もお伝えしたとおり、羽生さんが各界の著名人と対談した
「共鳴する頭脳 羽生善治対談集」11月25日に発売されます。


今回はその中身をちょっとご紹介。


『チーム・バチスタの栄光』で有名な海堂尊さんとの対談の一幕から抜粋して見ます。
この二人の会話はとにかくレベルが高い!というか、難しい!みなさん、こころしてかかってください。

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海堂 これは究極の質問なんですけど、将棋に最終解答はあるやなしやっていう。


羽生 そうですね。実は答えを求めようとしてはいけないというスタンスで対局する場合が多いんです。均衡した対局のときって、何をやればいいか、どういう方針でいけばいいか分からないっていう状況が起こるので、答えを求めようとしないで、あえて矛盾したアプローチをします。明快な分かりやすい方法では届かないっていうことがよくあるものですから。


海堂 正解があるのではなくて、こういう道を行くと、こんな風景になっていくっていうのを探していくという感じでしょうか。とても面白いと思います。

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わかりますか?わかりませんねー(苦笑)。ここからは私の推測なんですが、羽生さんのいっていることはこういうことなんじゃないでしょうか??
将棋は難しい、最終回答はあるのかもしれないし、ないのかもしれない。ただ、対局している人間から言うと、対局中は将棋には最終回答があるはずだ、というスタンスでやらないほうがいい。
むしろ、最終回答はないのだということを証明するかのように、局面を複雑化させて、(矛盾したアプローチで)カオスのような状態にしたほうがいいことが多い。そして結果的にはそのようなアプローチをしたほうが、最終回答に近づくにはいい方法である。
簡単に言えば、
最終回答はないのだということを証明しようとするのが最終回答に近づく最善策である。と、いっているんじゃないかと思うんですが、、、違いますかね?(苦笑) みなさんはいかがでしょうか?


海堂さんは何かを感じ取って腑に落ちているようです。さすがです。


この対談は相手も4人いますし、テーマも文学、野球、サッカー、教育と多岐にわたりますので、かなり読み応えがあると思います。


是非手にとって読んでいただきたい一冊です。

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