表紙ができるまで~2「カメラマンさんの撮影に同行」制作裏話その4


東京3大聖地 攻略ガイド

こんにちは、企画・編集担当の岩井です。

 

前回の投稿「表紙ができるまで1」では表紙のラフ作成とイラストの完成までをご説明しましたが、今回はそのイラストに隠れている写真に関する裏話をお話します。

 

この写真、カバーではイラストや文字に隠れて見える部分が少ないんですが、カバーを外すと写真が主役になるような表紙になるというギミックなので、写真のクオリティには結構気を遣いました。

そこで、カメラマンさんは20年以上前からのお知り合いで、何度も一緒にお仕事をしたベテランのカメラマンさんへお願いすることに。

 

表紙の撮影は、ある日の午前中に行いました。
秋葉原と中野ブロードウェイ、そして池袋 乙女ロードを一気に撮影したかったので、まずは回る順番から考えました。
結果、カメラマンさんが出やすい池袋から中野、そして最後に秋葉原へと回ることに。
お店が開店する少し前…10時前に池袋で待ち合わせ。
カメラマンさんと二人で乙女ロードに向かうも、どの店も開いておらず。
「11時開店の店が多いんですかね?」カメラマンさんと、そんな会話を交わしながら撮影準備。

 

池袋開店前の乙女ロードで、大きなカメラを構えるカメラマンさん。
でも、視線の先にはカートを引いたカップル。
「旅行中…ですかね?」
まあ、旅行かどうかはどうでもいいんですが、いかんせん交差点に立ち、談笑する二人。
「あの二人が移動してくれないと、撮影できない…」
我慢すること数分、ようやく二人が別の場所へと移動してくれたので、パシャリ。
でも、この写真は使わなかったんですよね…w
※別カットを使いました

 

中野ブロードウェイ次に向かったのは、中野ブロードウェイ。
実は、中野駅に降り立ったのは、この時が人生で三度目。
※二度目は、この本を作るために中野担当のKさんに連れていってもらったロケハン

 

カメラマンさんと二人で足早に 中野駅前の商店街を早足で駆け抜け、中野ブロードウェイ前に。
この頃にはもう11時近かったので、どこのお店のも全開。
平日の午前中ではありますが、結構お客さんが歩いてるんですよねー。
さすがは中野!

 

…っと感心している場合ではなく!
少しでも人が少ない時を狙ってパシャリ。

 

「写り込んでいる人物は、使う時にはトリミングするかな」
※この写真も、実は使いませんでしたw

 

そんな会話を交わしながら、 秋葉原へと向かう僕ら。

 

秋葉原「秋葉原の撮影場所と言ったら、あそこですよね?」
「ええ、あそこでしょう」

 

二人が特に打ち合わせもせずに向かった場所は、おそらく秋葉原のメインイメージとして使われるであろう、この場所でした。

 

「…? 何で撮らないんですか?」

 

カメラを構えたまま、なかなか撮影を始めないカメラマンさんを不思議に思い、話しかける僕。

 

「あ、中央線が来ました」

 

そう、彼は鉄道マニアなので、この角度からの撮影なら、線路に電車がいた方がいいという判断だったのです。
※この写真も、結局使いませんでした…

 

…っというように、たかが表紙に使う風景写真ですら、素材集などを使わず、この本のために撮り下ろしたという、この努力。
こうして自分から言わないと誰にも気付いてもらえなさそうだったので、自分から言ってみました!

 

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