唖然、驚嘆の詰碁問題集が完成

詰碁問題集の校正作業は、棋力の違うスタッフがそれぞれ問題図を眺めて、しばし考えて解答図を見て、誤りや解説の不足などを探すのが通常の流れです。いまだ級位者の私には、有段者向きの問題集は手にあまるのですが、それでもわからないなりに考えて、解説を読んでなるほどと納得していると、ずいぶん強くなった気がします。役得ですね。

 

ということでご紹介したいのが、1月に発売を予定している「山田式 最速で上達する詰碁

 

トップ棋士でありながら詰碁作家としても名を馳せる山田規三生九段が作りためた問題から、“できるだけ解きやすい問題を200題厳選した”(まえがきより)問題集です。
第1問目がコレ。

 

 

確かに、実戦にも出てきそうな、いかにも解きやすそうな問題ですね。
というか、どうやっても白死んでるんじゃね?

 

ところが、正しい手順で攻めないとコウに粘られてしまうのですね。
意外な正解手順は本ブログの末尾に。

 

本書の校正作業は驚きの連続でした。どの問題も実戦形の考えやすそうな形なのに、解答を見ると、まるで見たこともないような手順なんですよ。
級位者の私はもちろん、有段者と高段者のスタッフも、解説を読んでもにわかには手順の意味が理解できないというありさま。
しかしよく考えてみると、その手順は高い必然性に裏打ちされているんです。

 

私のオススメの読み方はこれです。
・1分ぐらい考えて、たぶん正解はコレだ!と思ったらパッと答を見る。
・(たぶんハズレているので)解説を読む。
・すぐには理解できないので、その解説の内容をしっかり考える。
・一手一手の必然性をようやく理解して戦慄する。

 

このやり方なら級位者でも十分に楽しめて強くなって、山田規三生九段という人がいかに恐ろしい人なのかが実感できるはずです。

 

最後にもう1問。腕に覚えのある方は挑戦してみてください。

 

 

 

1問目の答はこちらです。

 

 

カテゴリ: 新刊案内, 編集部から
タグ: ,