ドコモの新料金プランとして2023年7月からサービス開始となったirumo。
irumoはこれまでのドコモにはなかった低容量・超格安の料金プランなので、乗り換え先として気になっている人も多いのではないでしょうか。
ですが、実際の使い心地はどうなのかが気になりますよね。
そこで当サイトでは、実際にirumoの通信速度を計測してみました。
時間帯別の速度や地域別の速度のほか、他社との速度比較結果も紹介します。
ドコモのほかの料金プランのeximoやahamoとも比較しているので、自分にピッタリのプランを見つけられるはずです。
実際にirumoを使っているユーザーの口コミも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
irumoの通信速度を測ってみました
当サイト速度ランキング | ||||
平均速度 | 昼休み時間の平均速度 | |||
76.0 | 14.6 | |||
8時 | 12時 | 15時 | 18時 | 22時 |
101.0 | 14.6 | 100.0 | 128.0 | 36.6 |
- 5G
- 使用端末:iPhone15
- 計測アプリ:https://app-liv.jp/394792/
- 計測場所:8時・22時は大阪市内の住宅街、12時~18時は大阪市内のオフィス街
irumoの通信速度を測定したところ、回線が混みあうお昼の12時台や夜の22時台では遅めでしたが、それ以外の時間帯では100Mbps以上をキープしていました。
irumoの公式ホームページには「通信混雑時に他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります」と明記されているので、12時台や22時台は実際にそのとおりだったという印象です。
とはいうものの、回線が混みあう時間帯でも安定して10Mbps以上が出るなら、メールやSNS、ネットサーフィンなどは問題なくできるはずです。
解像度1080pの高画質でYouTubeやNetflixを視聴する場合の推奨速度は5Mbpsなので、動画の視聴もできるでしょう。
もしスムーズに視聴できない場合は画質を落としてみてください。
12時台・22時台以外では100Mbps以上のスピードがでるので、最高画質での動画視聴や複雑なアプリゲームも利用できるでしょう。
ただし、スマホの通信速度は計測場所や測定機器によっても変動するので、あくまで目安程度としてください。
irumoと他の格安SIMの速度比較
格安SIM名 | 順位 | 平均速度 | 8時台 | 12時台 | 15時台 | 18時台 | 22時台 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
LINEMO | 1位 | 681.8 | 127.1 | 738.5 | 1227.5 | 1268.0 | 48.0 |
楽天モバイル | 6位 | 59.1 | 33.0 | 12.3 | 67.3 | 128.1 | 55.1 |
イオンモバイル | 9位 | 43.3 | 40.1 | 25.7 | 71.1 | 58.3 | 21.2 |
mineo | 10位 | 38.5 | 30.8 | 31.7 | 62.7 | 30.9 | 36.4 |
ahamo | 4位 | 82.6 | 79.1 | 81.6 | 113.0 | 115.0 | 24.5 |
IIJmio | 7位 | 48.1 | 29.8 | 11.3 | 69.3 | 97.5 | 32.6 |
irumo | 5位 | 76.0 | 101.0 | 14.6 | 100.0 | 128.0 | 36.6 |
NUROモバイル | 12位 | 30.3 | 36.7 | 18.3 | 30.8 | 33.4 | 32.2 |
HISモバイル | 8位 | 44.6 | 52.3 | 23.0 | 67.4 | 15.7 | 64.6 |
Y!mobile | 2位 | 474.6 | 230.0 | 958.0 | 50.9 | 976.0 | 158.0 |
UQモバイル | 11位 | 35.1 | 31.9 | 23.5 | 33.9 | 44.6 | 41.9 |
povo | 3位 | 168.1 | 66.0 | 196.0 | 188.5 | 221.0 | 169.0 |
当サイトで格安SIM12社の通信速度を測定したところ、irumoは平均速度が76.0Mbpsで第5位という結果になりました。
irumoはドコモ回線を利用できるプランのなかではahamoに次いで2番目に速いので、「低容量プランで節約したい&通信速度も確保したい」という人に向いているでしょう。
ただ、irumoはほかのプランと比べて12時台・22時台とそれ以外の時間帯でスピードに大きな差が出るという特徴があります。
回線が混雑するタイミングではirumoよりexiomoやahamoのほうが優先されるので、「昼や夜でもサクサク使いたい」という人はeximoやahamoを検討してみるとよいでしょう。
地域別のirumoの通信速度
北海道 | 東北 | 北陸 | 東京 | 関東 | 中部 |
67 | 84 | 72 | 119 | 59 | 50 |
大阪 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
65 | 16 | 115 | - | 10 | 7 |
参考:みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト
最後に、地域別のirumoの通信速度を見てみましょう。
irumoはサービスを開始して間もないため、データがあまり集まらない地域もありました(青マーカーのエリア)。
そのほかの地域では59〜1119Mbpsと開きがありますが、基本的に30Mbps程度の速度があればメールやSNS、ネットサーフィン、動画視聴などは問題なく利用できます。
YouTubeを4Kの高画質で視聴する際の推奨速度も20Mbpsなので、動画もスムーズに見られるでしょう。
ただし、2024年3月現在、ドコモ回線では一部エリアでつながりにくいという口コミが見られます。
以前よりは改善したものの、都市部ではパケ詰まり(※)などの報告もあるため、この記事で後述する「irumoの速度が遅くなる理由と対処法」も合わせて確認してください。
※圏内なのに通信できない、または通信速度が遅くなること
irumoの速度に関する口コミをアンケートしてみた
当サイトで実施したアンケートのうち、irumoの通信速度に関する口コミを紹介します。
実際にirumoを使っているユーザーのリアルな声なので、良い点も悪い点も参考にしてくださいね。
月額料金が安い割に通信速度にそんなにストレスを感じない。私はメイン回線ではなくて、サブ回線ですが、サブ機を550円で持てるのはとても嬉しい。ほぼLINEのやり取りしかしないのでそういう人には十分メイン回線でも使えます。
資産形成をしている中で金額を意識して始めました。初めは混んでる場所などで通信速度が落ちるとありましたが利用していて不便に思った事は現状で特にないです。自宅ではWi-Fiを利用してますし金額だけのパフォーマンスはあると思います。
ドコモ回線を利用しているので、通信速度が速く、安定しています。以前利用していた格安SIMは、場所によっては通信速度が遅くなることがありましたが、irumoに乗り換えてからはそのようなことはなくなり快適にインターネットを利用できています。
通信状態も安定しており、通話音質もクリアで満足している。これまでに大きな通信トラブルもなく、室内でも電波状態が良く場所を選ばないのも良い。光回線とのコラボ契約で割引もあるので家族で契約するとかなり安く運用できる。
楽天などは良く繋がりにくいや音声が途切れるときいてましたが、irumoでは、格安SIMでも通信速度は驚くほど速かったです。キャンプに山の中に行った際でも電波は入り、youtubeなどもスムーズに楽しめました。なので安心して利用できると感じました。
アンケート結果では「通信速度は快適」という口コミが多く寄せられました。
irumoは回線が混みあうような状況ではほかのドコモプランより速度が落ちるという特徴がありますが、LINEアプリの利用やネットサーフィンがメインの場合はストレスなく使えているようです。
また、料金のコスパの良さや、ドコモの回線の対応エリアの広さをメリットとして挙げている人も多くいました。
ネット上にあるirumoの速度に関する口コミ
次に、ネット上にあるirumoユーザーのリアルな口コミを紹介します。
irumoはサービスを開始して間もないので口コミ数は少ないのですが、ポジティブな口コミもネガティブな口コミも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、今回は以下の媒体から口コミを集めました。
- X(旧Twitter)
2023/12/7 平日昼12時台のirumo 0.5GB。
— かへおれ@カヘオレモバイル管理人 (@caheoreblog) December 7, 2023
(測定は地方、ドコモスピードテスト、測定機種はGoogle Pixel 6a)
3日とも3Mbpsを下回らず。速度制限あっても安定はしてそうです。
人口密集地だとどうか…#irumo#docomo pic.twitter.com/U7jvsuKfWu
20GBも使わないからIrumoにしたけど速度は時に不満なし
— TKO (@takaotti0000) December 10, 2023
irumoの速度制限検証その2
— みむら@後10年でFIREする (@m10kasegu) November 28, 2023
YouTubeは画質480pの1.5倍速まではほぼ止まらずに見れました
ただ、開始直後と広告入るときは数秒態度止まるので、サクサク見たい人にはストレスかも
後、アマプラの動画やアプリを落としたり更新したりするのは時間かかるので夜したほうがいい#ドコモ#irumo検証
irumoのテザリング遅すぎ
— たかし (@tabisuiyoubi) February 29, 2024
いないも〜 pic.twitter.com/YdSKDkOj3A
irumo激遅っ… pic.twitter.com/autEQl9NrU
— ~と¨ (@zjgrh0idktkjk1) February 22, 2024
まず、irumoの.05GBプランでは最大通信速度が3Mbpsに制限されますが、安定して3Mbps以上出ているという口コミがありました。
速度制限があっても快適に使えそうなのは安心ですね。
そのほか、「速度に不満はない」という口コミもありましたが、「昼や夜が遅い」という口コミも見られました。
2023年初頭から、ドコモ回線では都内を中心に通信品質の低下が指摘されていました。
24年2月にはドコモから対策が完了したと報告があったものの、今回集めた口コミを見るとまだ対応が必要なエリアもあるようです(今回集めた口コミは2023年11月29日以降のもの)。
パケ詰まりが原因の場合は短時間で改善することが多いですが、ストレスに感じる人は今後の改善を期待したほうがよいかもしれません。
今回当サイトで実施した速度測定ではirumoは十分速いスピードを確保していましたが、通信場所などによって速度は変動することは覚えておいてください。
irumo・eximo・ahamoのドコモ回線3プランの違いは?
2023年7月から提供が始まったドコモ新料金プランのirumoとeximo。
ざっくり説明すると、irumoはこれまでのドコモにはなかった低容量・超格安の料金プラン、eximoはドコモ旧料金プランのギガホ・ギガライトの特徴を引き継いだプランと言えます。
ですが、使い勝手や料金、割引特典など、どういう違いがあるのか気になっている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ドコモが提供している3つの料金プランの特徴を比較します。
irumoにおすすめな人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
irumo・eximo・ahamoの特徴を比較してみた
スマホの料金プランを選ぶ際にチェックしてほしい項目を下記の一覧表にまとめてみました。
料金プラン | 通信回線 | 制限時の最大速度 | 通話料 | 割引 | 特典 | 店頭サポート | ||||||
国内通話料 | 5分以内かけ放題 | 無制限かけ放題 | みんなドコモ割 | または ビジネスメンバーズ割 | dカードお支払割または home 5Gセット割 | ドコモ光セット割dカード特典 | dカードGold特典 | |||||
irumo | 0.5GB:550円 ※最大3Mbps | 4G | 128kbps | 22円/30秒 | 880円 | 1,980円 | ※適用されないが対象人数にはカウントされる | ー | ー | dポイント0.5%還元 | dポイント1%還元 | 無料 |
3GB:2,167円 6GB:2,827円 9GB:3,377円 | 5G | 300kbps | 22円/30秒 | 187円割引/月 | 1,100円割引/月 | |||||||
eximo | 〜1GB:4,565円 1GB~3GB:5,665円 3GB~無制限:7,315円 | 5G | 1Mbps | 22円/30秒 | 880円 | 1,980円 | 最大1,100円割引/月 | 187円割引/月 | 1,100円割引/月 | dポイント1%還元 | dポイント10%還元 | 無料 |
ahamo | 20GB:2,970円 100GB:4,950円 | 4G、5G | 1Mbps | 22円/30秒 | 無料付帯 | 1,100円 | ※適用されないが対象人数にはカウントされる | ー | ー | 1GB増量 | 5GB増量 | 有料(3,300円/回) |
上記の表を見ると、それぞれのプランでメリットが異なることがわかります。
月額料金の安さを最優先したい人であれば、6GBまでならirumo、20GBまでならahamoを選ぶとよいでしょう。
データ容量を無制限に使いたいならeximoがおすすめです。
高速通信を利用する場合はirumo(0.5GBプラン以外)、eximo、ahamoでは差はありませんが、データ容量を使い切ったあとの速度制限はそれぞれ異なるので注意しましょう。
また、各種割引やショップサポートを利用できるかどうかもチェックポイントです。
irumoがおすすめな人の特徴は次項で説明するのでチェックしてくださいね。
irumoがおすすめなのはどんな人?
上記の特徴をふまえると、irumoがおすすめなのは以下のような人です。
- 0.5GBプランを利用したい人
- 通信速度が遅めでも問題ない人
- 割引特典を利用できる人
- ショップサポートを利用したい人
ひとつずつ特徴を説明します。
0.5GBプランを利用したい&通信速度が遅めでも問題ない人
irumoでは0.5GBプランを月額550円という安さで利用できます。
WiFiを利用できる人や、通話がメインでデータ容量をほとんど使わない人におすすめです。
ただし、通信速度の面ではあまり使い勝手が良いとは言えないので、通信速度が遅めでも支障がない人向けと言えるでしょう。
0.5GBプランの通信速度の特徴は以下のとおりです。
- 送受信の速度は最大3Mbps
- エリアに関わらず4G回線のみの利用
- 0.5GBを使い切ったあとは最大128kbpsに制限される
- 混雑時はほかのドコモプランよりも速度制限がかかりやすい
「なるべく低容量プランを使いたいけど通信速度にもこだわりたい」という人であれば、irumoの3GB〜9GBのプランを検討してみるとよいでしょう。
割引特典を利用できる人
irumoの3GB〜9GBのプランは他社と比べると月額料金が高めですが、割引特典を利用できればかなりお得に利用できます。
2種類の割引特典を適用したあとの月額料金は下記のとおりです。
月額料金 | dカードお支払割 or ビジネスメンバーズ割 | ドコモ光セット割 or home 5Gセット割 | 割引後の月額料金 | |
---|---|---|---|---|
3GB | 2,167円 | 187円割引/月 | 1,100円割引/月 | 880円 |
6GB | 2,827円 | 1,540円 | ||
9GB | 3,377円 | 2,090円 |
とくに、3GBを880円という安さで使えるプランはあまりありません。
5G回線も使えるので、割引対象になるサービスを利用している人はぜひチェックしてみてください。
ただし、上記の割引対象になるサービスを利用していない場合でも、ドコモの旧プラン(ギガライトやギガホプレミアなど)よりは料金が安く設定されています。
ほかの格安SIMのほうが月額料金は安くなりますが、ドコモ回線のまま手軽に料金を安くしたいという人であれば、検討してもよいかもしれません。
ショップサポートを利用したい人
irumoではドコモのキャリアショップサポートを利用できます。
契約手続きはもちろんトラブル時のサポートも依頼できるので、万が一のときに対面サポートを利用したい人におすすめです。
なお、設定サポートを依頼する場合、irumoもeximoも一部を除き1,100円~2,200円(税込)の料金がかかりますが、eximoと比べるとirumoは無料で利用できるサポートが少ない点には注意しましょう。
もし、ショップサポートはあまり使わない、オンラインでのサポートで十分という人であればahamoを検討してみるとよいでしょう。
ahamoは20GBが月額2,970円&国内通話5分無料も利用できるので、大容量プランを利用したい人であればかなりお得感がありますよ。
どうしてもショップサポートが必要という場合は、有料(3,300円/回)で利用できます。
通信制限がかかった時の速度について
irumoでは月のデータ容量を使い切ったあとは料金プランによって下記のとおり速度が制限されます。
- 0.5GBプラン:最大128kbps
- 3GB~6GBプラン:最大300kbps
また、0.5GBプランでは高速通信が最大3Mbpsに制限されます。
それぞれの最大得度でどんなことができるか確認しておくと、契約したあとも安心ですよ。
通信速度別に利用できる内容の目安を一覧表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
200kbps | 300kbps | 1Mbps | 10Mbps | 25Mbps | 50Mbps | |
---|---|---|---|---|---|---|
LINE(メッセージ) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE(通話) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
LINE(ビデオ通話) | × | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ネットサーフィン | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Instagramなど画像系 | × | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
YouTubeなど動画系 | × | × | × | △ | 〇 | 〇 |
AmazonMusicなど音楽系 (HDストリーミング再生) | × | × | △ | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリ(ニュース系) | △ | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリ(簡単なゲーム) | × | × | × | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリ(複雑なゲーム) | × | × | × | × | △ | 〇 ※ |
最大128kbpsでできること
irumoの0.5GBプランで月の契約データ容量を使い切った場合は、最大128kbpsの制限がかかります。
最大128kbpsではテキストでのやりとりができる程度です。
LINEなどのメッセージの送受信は問題なくできますが、画像や動画は難しいでしょう。
ネットサーフィンもテキストがメインであれば表示できると思いますが、SNSや画像が多いサイトでは読み込みに時間がかかり、エラー表示になる可能性があります。
アプリ通話はなんとかできますが、通信状況によっては通話が途切れることもありますので、快適に使えるとは言い難いです。
最大300kbpsでできること
irumoの3GB〜6GBプランで月の契約データ容量を使い切った場合は、通信速度が最大300Kbpsに制限されます。
300Kbpsで利用できる主な内容は以下のとおりです。
- メール送受信(文字メイン)
- アプリ通話
- ビデオ通話
- ネットサーフィン(文字メイン)
- SNS(文字メイン)
基本的に、画像や動画が少なく、文字がメインならばそこそこ快適に利用できると考えられます。
ネットサーフィンは画像や動画が少なく文字がメインのページなら問題ないと思いますが、通信場所によっては読み込みまでに時間がかかり、ストレスを感じるかもしれません。
通信状況によってはLINEアプリなどのビデオ通話もできそうです。
最大3Mbpsでできること
irumoの0.5GBプランを契約した場合、高速通信利用時でも最大速度は3Mbpsに制限されています。
「3Mbpsだと利用できる用途は少ないのでは?」と不安に思う人もいるかもしれませんが、実は快適に利用できる機能は意外と多くあります。
一般的に、下記のような機能であればほぼ問題なく利用できますよ。
- メッセージの送受信
- アプリ通話
- ビデオ通話
- SNS
- ネットサーフィン
- YouTube(解像度は360p~720p推奨)
- 音楽のストリーミング再生
- アプリ(ニュース系、簡単なゲームなど)
- アプリの更新
- OSのアップデート
ただし、下記のような場合はスムーズに利用できないことがあるかもしれないので注意してください。
- 動画などデータ容量が大きいファイルの送受信
- 画像・動画が多いサイトやSNSの閲覧
- SNSへの動画投稿やライブ配信
- 高画質での動画視聴
- オンラインゲーム
0.5GBプランを利用する人はそれほどデータ消費量が多い用途では使わないと思うので、日常使いにはほぼ問題ない速度と言えるでしょう。
速度制限の解除方法
irumoの速度制限は翌月1日に解除されます。
それまで待てないという人は、データ容量を追加購入することで解決できますよ。
ただし、1GBあたり1,100円とかなり割高です。
ahamoでは20GBを使い切ったあとは1GBあたり550円で購入できたり、大盛オプション(1,980円追加)で合計100GBまで使えたりと、お得感がありました。
irumoの場合は追加すると高くつくので、始めからデータ容量に余裕を持たせた料金プランを契約するとよいでしょう。
もちろん契約後も1カ月単位でプランの変更も可能なので、用途に応じて検討してみてください。
3日間のデータ制限はある?
格安SIMによっては直近3日間にデータ容量を使いすぎた場合に速度制限がかかることがありますが、irumoではありません。
irumoで速度制限がかかるのは、基本的に月の契約データ容量を使い切ったときです。
ただし、通信回線が混雑しているときや大量通信を行った場合ではほかの料金プランよりも先に通信速度の制限が実施される可能性がある点には注意しましょう。
irumoの速度が遅くなる理由と対処法
irumoはドコモの通信回線を利用しているため基本的には速いですが、状況によっては遅くなる場合があります。
ここでは、irumoの速度が遅くなる4つの理由とその対処法を説明します。
- 混雑時はほかのドコモプランよりも先に速度制限が実施される
- 月のデータ容量を使い切って速度制限がかかっている
- スマホの不具合が起きている
- パケ詰まりや通信障害が起きている
ひとつずつ見ていきましょう。
理由①混雑時はほかのドコモプランよりも先に速度制限が実施されるから
irumo・eximo・ahamoはいずれもドコモ回線を利用しているため、通信速度は同等レベルです(irumoの0.5GBプランのみ最大3Mbps)。
ですが、irumoは「通信混雑時・大量通信時などに他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります」と公式ホームページに明記されています。
そのため、回線が混み合う時間帯や人が多い場所ではeximoやahmoより通信速度が遅くなることは覚えておきましょう。
一般的に、回線が混みあうとされる時間帯は以下のとおりです。
- 朝の通勤ラッシュ(7〜9時)
- 昼休み(12時〜14時)
- 夕方の帰宅ラッシュ(17〜19時)
- 夜のリラックスタイム(21時〜23時)
「時間帯を気にせず高速通信を利用したい」という人であれば、irumoよりeximoやahamoを選んだほうがよいでしょう。
irumoを利用したい場合は、通信速度が遅い時間帯を避ける、高速通信じゃなくても利用できる機能に限定する(メッセージ送受信や低画質での動画視聴など)、などの対応をしましょう。
理由②月のデータ容量を使い切って速度制限がかかっているから
irumoでは月のデータ容量を使い切ったあとは下記のとおり速度が制限されます。
- 0.5GBプラン:最大128kbps
- 3GB~6GBプラン:最大300kbps
最大128kbps〜300kbpsでは利用できる機能が限られるので、急に遅くなったと感じるでしょう。
対処法としては以下が挙げられます。
- WiFiを利用する
- 追加のデータ容量を購入する
- プラン変更する
- 制限時も最大1Mbpsで使えるeximoやahamoを検討する
自宅などでWiFiを利用できるなら速度制限がかかっても問題なく使えます。
WiFi環境がない場合、速度制限を解除するためにはデータ容量を追加購入する方法が一番手っ取り早いです。
ですが、irumoの場合は1GBあたり1,100円とかなり高額である点には注意しましょう。
契約データ容量を超過する月が多い場合は、自分の用途に合わせて余裕を持ったデータ容量にプラン変更することをおすすめします。
月の契約データ容量を超過した場合でも最大1Mbpsで使えるeximoやahamoを検討してみてもよいかもしれません。
理由③スマホの不具合が起きているから
スマホ端末の不具合が原因で速度が遅くなっているケースも考えられます。
考えられる主な要因は以下のとおりです。
- 端末の故障や経年劣化
- スマホ本体の空き容量が少ない
- 複数のアプリを同時に開いている
- 機内モードがオンになっている
- OSが古いバージョンのままになっている
端末の故障や経年劣化が原因の場合は修理や機種変更などが必要になりますが、実は簡単な操作で速度が改善することも多いです。
まずは以下の作業を試してみてください。
- 端末を再起動する
- 使用していないアプリを終了・削除する
- WiFi通信のオンとオフを切り替える
- 機内モードをオフにする
- OSをアップグレードする
スマホの再起動で症状が改善するケースも多いので、一番はじめに試してみるとよいでしょう。
理由④パケ詰まりや通信障害が起きているから
これまで説明した理由に当てはまらなければ、ドコモ回線側に問題が起きている可能性も考えられます。
ドコモ回線では2023年初頭から都心を中心にパケ詰まりが報告されています。
2024年2月の決算会見では「都内を中心に通信品質を改善した」という報告がありましたが、実際はまだつながりづらいエリアもあるようです。
現在ドコモ回線を契約していて問題なく使えている人であればそれほど心配はないでしょうが、ほかの回線からirumoへ乗り換えを検討している人は現段階では少し注意が必要かもしれません。
ただ、ドコモは5G回線について毎年1000億円以上の投資をしているため、今後状況が大きく改善する可能性もあります。
パケ詰まりが起きた場合は、機内モードのオンとオフの切り替えや端末の再起動で改善することがあるので試してみてください。
なお、大規模な通信障害が起きている場合はドコモの公式ホームページなどで案内があるはずなので、チェックしてみましょう。
irumoの通信速度が速い理由
irumoは回線が混雑する時間帯はほかのドコモプランよりも速度が遅くなりますが、それ以外の時間帯ではほかの多くの格安SIMより通信速度が速い傾向にあります。
ここでは、irumoの通信速度が速い理由を2つ説明します。
- ドコモの通信回線を利用できるから
- 5G回線を利用できるから
ひとつずつ見ていきましょう。
理由①ドコモの通信回線を利用できるから
結論を言えば、irumoはドコモと同じ通信回線を利用しているため通信速度が速いです。
少し細かい説明になりますが、格安SIMは事業形態によって以下の2パターンに分かれています。
irumoはドコモ回線をそのまま利用しているMNOに該当します。
大手キャリアの回線を借りているMVNOでは回線に上限があるため、ユーザー数が増え回線が混みあう時間帯ではどうしても速度が落ちてしまいます。
一方、大手キャリアの回線をそのまま利用できるMNOでは、回線が混雑する時間帯であっても通信速度が落ちることはあまりありません。
irumoは混雑時はeximoやahamoよりは速度が落ちる仕様になっていますが、ほかの時間帯ではMVNOよりも速度が速いので快適に使えるでしょう。
また、irumoの通信エリアはドコモと同じなので、日本全国幅広いエリアで利用できますよ。
理由②5G回線を利用できるから
irumoではドコモが設置している5G回線を利用できます。
5G回線は4G回線に比べ超高速・大容量のデータ通信が可能なので、快適性が大幅にアップします。
ただし、irumoで5G回線を利用する際には以下の条件があります。
- 0.5GB以外のプランを契約すること
- 5G対応エリア内であること
- 5G対応端末を利用していること
irumoには0.5GB~9GBまで4つのプランがありますが、0.5GBプランは4G回線限定です。
5G回線を利用したい人は3GB~9GBのプランを選ぶようにしましょう。
また、5G回線は対応エリア内でなければ利用できません。
5G回線に対応しているエリアはまだ限定的なので、自分が利用するエリアが対応しているかどうか事前に確認しておきましょう。
ただし、5Gの対応エリア内であっても電波が届きにくい山間部やトンネル、地下などでは4Gに接続されるケースもあることは覚えておきましょう。
最後に、5G回線を利用するためには5Gに対応したスマホ端末も必要になります。
最近発売されている端末は5G対応が主流ですが、少し前の端末だと非対応のものも多いので注意しましょう。
下記のホームページでは5G対応エリアや対応端末を検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
参考:通信・エリア | NTTドコモ (docomo.ne.jp)
irumoの回線に関すること
ここでは、下記の便利機能について知っておいてほしいことを紹介します。
- テザリング
- 5G回線
- 低速モード
ひとつずつ見ていきましょう。
テザリングは無料で使えるが低容量プランには不向き
テザリングとは、スマホをルーター代わりにしてパソコンやタブレットなどの外部機器をネットにつなげる機能のことです。
irumoでは利用料金が0円、事前の申し込みも不要で手軽にテザリングを利用できます。
テザリングに対応しているスマホ端末があれば、簡単な設定だけですぐに使えますよ。
ただし、パソコンやタブレットなどスマホより大画面の端末を利用する場合、スマホのデータ容量をいつもより多く消費してしまうというデメリットがあります。
irumoで契約できるのは最大9GBなので、テザリングの用途としては向いていないでしょう。
「WiFi環境がない出張先でもパソコンを使いたい」「外出先でもタブレットをつなぎたい」「自宅でWiFi代わりに使いたい」というような用途の場合は、データ容量を無制限に使えるeximoか、20GBまたは100GBまで使えるahamoを検討してみてください。
irumoでも5G回線が使えるがプランによる
irumoではドコモが設置している5G回線を利用できます。
追加料金は発生しませんし、オプションの加入なども不要です。
ただし、5G回線を使えるエリアはまだ限定的です。
自分が通信するエリアが対応しているかどうかは事前に確認しておきましょう。
また、5G回線を利用するためには5Gに対応しているスマホ端末も必要です。
少し前の機種では対応していないものも多いので注意してください。
下記のホームページでは5Gを利用できるエリアや対応端末を検索できるので、ぜひチェックしてみてください。
参考:通信・エリア | NTTドコモ (docomo.ne.jp)
なお、対応エリア内で対応端末を利用している場合でも、irumoで0.5GBプランを契約している場合は5G回線は使えません。
0.5GBプランではエリアを問わず4Gでの通信になるので注意してくださいね。
irumoには低速モードがない
低速モードとは、通信速度を自分で低速に設定し、データの消費量を節約するための機能です。
低速モードを利用している間はデータが消費されず、指定された最大速度内で使い放題になるというメリットがあります。
ですが、irumoには低速モードは搭載されていません。
高速通信のみで、月の契約データ容量を使い切ったあとは速度制限がかかります。
速度制限は追加のデータを購入することで解除できますが、1GBあたり1,100円と割高です。
電話利用がメインという人であれば問題ありませんが、そこそこデータ通信も使うという人は注意が必要です。
自分の使い方に合わせてギガを選ぶのはもちろんですが、WiFiと併用したり、普段からデータの消費量を抑えた使い方を心がけたりなどの対応が必要になるでしょう。
irumoの速度以外のメリット
ここでは、irumoの速度以外のメリットを紹介します。
- 月額料金が安い
- dカード支払いでdポイントがもらえる
- キャリアショップで手続き&サポート利用可能
- 対応エリアはドコモと同じで広い
- LINEの年齢確認に対応!ID検索もできる
- クレカ以外の支払い方法も利用できる
- 契約期間の縛りなし&解約料も0円
ひとつずつ紹介します。
0.5GBが月550円!セット割利用でほかのプランも安くなる
irumoはこれまでのドコモにはなかった低容量・低料金が魅力のプランです。
0.5GBプランは通信速度の制限などはありますが、月額550円とかなり安い料金で利用できます。
3GB、6GB、9GBのプランも「dカードお支払割」や「ドコモ光セット割」、「home 5Gセット割」を活用すれば、880円、1,540円、2,090円で利用できますよ。
とくに、0.5GBを550円、3GBを880円という安さで使えるプランはあまりありません。
「品質の良いドコモ回線を利用しつつ料金をとことん節約したい」という人にぴったりのプランです。
通話がメインの人やWiFi環境が整っている人、ahamoを契約したけど20GBも使わない人など、低容量プランを探している人はぜひ検討してみてください。
dカード支払いでdポイントがもらえる
irumoの月額料金をdカードで支払うと毎月187円割引(税込)が適用されるだけではなく、dポイントもたまりやすくなるというメリットがあります。
- dカードの場合:dポイント0.5%還元
- dカードGOLDの場合:dポイント1%還元
ドコモを契約している人であればdポイントを活用している人も多いと思うので、irumoでも賢くポイ活ができますよ。
参考:dポイントクラブご優待(1%ポイント還元) | dカード
キャリアショップで手続き&サポート利用可能
格安SIMでは申し込み手続きやサポートの利用はオンラインのみというケースが多いです。
その点、irumoではドコモを契約していたときと同じようにキャリアショップを利用できますよ。
操作方法がわからない、データ移行などのサービスを利用したい、万が一のトラブルの際は直接スタッフに相談したいという場合でも安心して利用できます。
キャリアショップを利用する際は、事前に来店予約をするとスムーズですよ。
ただし、新規契約や契約変更、名義変更、SIM再発行などの一部の手続きについては事務手数料(3,850円)がかかる点には注意しましょう。
上記の手続きをする場合は、オンラインを利用すれば無料です。
オンラインで手続きする場合はビデオ通話でのサポートを利用できるので活用してみましょう。
- アドバイザーがビデオ通話でirumoの申し込み手続きをサポート
- 営業時間:午前9時~午後8時
対応エリアはドコモと同じで広い
「irumoはドコモより料金が安いから対応エリアが狭いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、irumoの対応エリアはドコモと同じです。
irumoで使っている通信回線はドコモと同じなので、現在ドコモ回線が問題なく利用できているエリアであればirumoも使えますよ。
また、5G回線を利用できるエリアもドコモと同じです。
ドコモは大手キャリアのなかで基地局が一番多いので、地方にお住まいの人や国内出張が多い人でも安心して利用できますよ。
LINEの年齢確認に対応!ID検索もできる
普段のコミュニケーションツールLINEアプリを利用している人が多いと思いますが、実は下記の機能は利用者が18歳以上でなければ使えません。
- ID検索での友だち追加
- 電話番号検索での友だち追加
- オープンチャットへの参加
格安SIMのなかにはLINEの年齢確認に対応しておらず、上記の機能が使えないことがあります。
その点、irumoは年齢確認に対応しています。
ID検索など、これまでどおりと同じ使い方ができるのでストレスなく使えますよ。
クレカ以外の支払い方法も利用できる
格安SIMでは支払い方法がクレジットカードに限定されているケースが多いですが、irumoでは以下の2パターンから選べます。
- クレジットカード
- 口座振替
クレジットカードを持っていない人や使いたくない人も安心ですよ。
契約期間の縛りなし&解約料も0円
irumoでは「2年縛り」というような最低契約期間の指定はありません。
いつ解約しても解約料は発生しないので、気軽に乗り換えができますよ。
ただし、キャリアショップで契約する場合は事務手数料(3,850円)が発生します。
オンラインで契約手続きをすれば無料なので、慣れている人はオンラインで済ませましょう。
irumoの注意点とデメリットも知っておく
ここまでirumoのメリットを中心に説明してきましたが、もちろん注意点やデメリットもあります。
- 家族割を利用できない
- 家族間の通話料が安くならない
- あまったデータ容量は翌月に繰り越せない
- ドコモユーザー向けの一部サービスが使えなくなる
- ショップで契約する場合は契約事務手数料がかかる
- 一部つながりにくいエリアがある
料金面や使い勝手の面での注意点が多いので、契約前に必ずチェックしておきましょう。
家族割を利用できない
irumoでは家族割(みんなドコモ割)は適用されません。
新料金プランで家族割を利用できるのはeximoのみなので、ドコモの旧プランから家族で乗り換える場合は家族割がなくても料金が安くなるか事前に計算しておきましょう。
ただし、irumoは家族割は適用されないものの、家族割の回線数にはカウントされます(0.5GBプラン以外)。
これはahamoの場合も同様です。
たとえば、家族3人でeximo×1人、irumo(3GB)×1人、ahamo×1人を契約している場合、合計3回線の契約をしていることになるので、eximoの月額料金が1,100円割引になります。
家族での乗り換えを検討している人はチェックしてみてくださいね。
家族間の通話料が安くならない
ドコモではグループに登録した家族間の通話が無料になるサービス(ファミリー割引)を提供しています。
irumo契約者はグループ自体には加入できますが、irumo契約者が家族に電話をかけても通話料は安くならない点に注意しましょう。
ただし、同グループに加入している家族がirumo・ahamo以外のプランを契約している場合、その家族からirumo契約者にかける通話は無料になります。
irumoにはahamoのように5分以内の国内通話が無料になるサービスもないので、通話料に関するメリットはあまりないと覚えておきましょう。
あまったデータ容量は翌月に繰り越せない
irumoではあまったデータを翌月に繰り越せるサービスはありません。
毎月データ容量を上限まで使うような人であれば問題ありませんが、月によって消費するデータ容量の変動が大きい人はもったいなく感じてしまいますよね。
繰り越しサービスを利用したい人は、ほかの格安SIMを選びましょう。
ドコモ回線であればmineoやイオンモバイル、IIJmioなどで繰り越しサービスを利用できますよ。
ただし、これらの格安SIMはirumoよりも通信速度が遅くなる点には注意しましょう。
通信速度の速さを重視したいなら、大手キャリアのサブブランドのY!mobileやUQmobileがおすすめです。
ドコモユーザー向けの一部サービスが使えなくなる
irumoはドコモの新料金プランという位置づけですが、ドコモユーザー向けの一部サービスを利用できなくなる点に注意が必要です。
また、継続利用のために事前に手続きが必要なサービスもあります。
ここではとくに注意してほしいサービス内容を紹介するので、乗り換え前に必ず確認してくださいね。
- ドコモ電話帳
- ドコモメール(@docomo.ne.jp)
- dフォト・データBOX保管
irumoに乗り換えるとドコモ電話帳が使えなくなります。
クラウドに同期しているデータも消去されるので注意しましょう。
なお、機種に保存されている電話帳データへの影響はありません。
また、irumoはドコモが提供しているサービスではあるものの、「@docomo.ne.jp」のアドレスを引き継いで使うことはできません。
irumoでもドコモのキャリアメールを継続して使いたい場合は「メール持ち運びサービス」(月額330円)を利用しましょう。
メールアドレスにお金をかけたくない人は、GmailやYahooなどのフリーメールの活用がおすすめです。
dフォト・データBOX保管では預けているデータはすべて削除されます。
引き続きサービスを利用したい場合は「dフォト(プリントサービス機能)」、「クラウド容量オプション」のいずれか、または両方の契約が必要です。
そのほか、irumoで利用できないサービスや事前に対応が必要なサービスの詳細については下記のホームページを参考にしてください。
ショップで契約する場合は契約事務手数料がかかる
irumoではキャリアショップでサポートを受けられるのが大きなメリットではありますが、下記のような一部の手続きでは事務手数料(3,850円)が発生する点に注意しましょう。
- 新規契約
- 契約変更
- 名義変更
- SIM再発行など
オンラインであれば無料で利用できます。
上記のような手続きはそれほど難しくないので、料金を節約したい場合はオンラインですませるとよいでしょう。
時間を問わず契約手続きができるので便利ですよ。
ショップスタッフのサポートが必要という人は、店頭来店予約をしてから行きましょう。
現在も通信品質の改善中?一部つながりにくいエリアがある
2023年以降、ドコモでは通信品質の低下が指摘されていました。
ユーザー数の増加にともなう通信量の増大や4G収容量のひっ迫などが原因と言われており、都内を中心にパケ詰まりと呼ばれる現象が多数報告されていました。
2024年2月におこなわれたドコモの決算会見では「都内を中心に通信品質を改善した」と報告されましたが、口コミを参考にすると実際にはまだつながりづらいエリアもあるようです。
現在ドコモ回線を利用していて問題なく使えているのであればirumoに乗り換えてもそれほど心配はないと思いますが、ソフトバンクやauなどからirumoへ乗り換える場合、快適に通信できるかどうかはエリアによって異なる可能性があります。
ただ、ドコモは大手キャリアのなかでも基地局がとくに多く、5G回線には毎年1,000億円以上の投資をしているため、早期の改善も期待できるのではないでしょうか。
ドコモの通信品質改善の取り組みや対応エリアについては、下記のホームページで確認してみてください。
irumoを契約して分かった速度についてまとめ
irumoは格安料金ながら快適な速度で利用できるプランだということがわかりました。
ただ、回線が混雑する時間帯ではほかのドコモプランのほうが優先されるため、「お昼時に高画質でサクサク動画を見たい」という人はeximoやahamoを検討したほうがいいかもしれません。
メインの用途がメッセージやSNS、ネットサーフィンなどであれば時間帯を問わず快適に利用できるでしょう。
また、irumoは0.5GBプランは最大速度が3Mbps&4G通信のみという仕様だったり、プランによって制限速度が異なったり、速度面での条件はそれぞれ異なります。
この記事を参考にして、自分の用途に合ったプランを選ぶようにしましょう。
なお、最近の口コミを参考にすると、一部のエリアではパケ詰まりなどの影響でつながりにくいこともあるようです。
今後改善されていくと思いますが、ソフトバンクやauなどほかの回線から乗り換えを検討している人は注意してくださいね。